- 大阪府堺市の某企業から社員の素行調査を受けた事例報告です。
- 依頼背景は、本人は役員ですが、不可解な出張が非常に多く、ウワサでは数年前より
- 本当に出張に行っているのか否か疑わしいとの由で、それならば、予めスケジュール
- の把握できる出張の日に、本人の素行を調査することにしました。
- 自宅から朝、調査を行うのですが、本人はスーツ姿で外出するもののビジネスバッグ
- 一つの軽装で、到底、出張するビジネスマンには映り難い状態でした。
- 調査して判明したことは、チケットを換金して、出張せず、換金したお金で、パチンコを
- 続けることが常態化していたことで、依頼会社の本人への出張費は、数年間で1千万円を超える
- ものでした。
- 出張申告の日、延べ2週間ほど素行調査をしましたが、全て本当に出張している日がなく、
- 換金先を変えるだけで、パターン化されたカラ出張であった訳です。
- この状況を口頭でお伝えした後、正式に換金中や遊興に深けている最中の本人の写真入りの
- 報告書を手渡し、依頼会社は顧問弁護士に相談の上、役員である本人を然るべく手段を講じて
- 追放したそうです。
- 組織が大きくなればなるほで、人材のコントロールは難しいものですが、このような特異な
- 例は、ひょっとすれば、特異ではないのかも知れません。
- 自社の社員ならびに役員に対して、素行調査を行うこと自体に嫌悪感を抱き勝ちかも知れませんが、
- 動かない証拠を掴んでおく必要がある時には、やはり調査という手段しかないのだと思います。
- 結果が逆に本当に出張に行っていれば、ウワサは杞憂でしかないのですが、現実や実態を知って
- おく必要があるケースは、公私ともに往々にしてあります。

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