電話取材をしていると年々「個人情報」に対する意識が世間全体に浸透
して来ているのを肌身に感じます。電話による「振り込め詐欺」が横行した
こともマイナス作用に働いています。職歴や近隣の取材環境は劣悪の一途を
辿っています。懸念されるべき事柄は、現在、平成元年生まれの人物で28歳。
あと5年か遅くとも10年先には、特に都市部で固定電話が殆どなくなり、夫婦や
子で各々1台ずつスマホ・携帯電話の時代に必ずなるでしょう。そういう時代に
なれば、近隣取材(固定電話が対象)も不可能になりますので、10年先には
各種の信用調査そのものが成立しない暗雲混迷の時代になります。その頃に
私は現役から身を引いているから良いですが、信用調査(特に個人信用や結婚等)
は先細る一方の斜陽産業だと考えています。だからこそ、調査をお考えなら
「今でしょ!」とも前向きに考えております。
先日、元同僚と飲みに行った際、信用調査を全て時間いくらで計算する業者が多いって
愚痴をこぼしたところ(結婚調査の交際相手のみ、デートのない休日にどのように過ごして
いるのか?2股、3股やギャンブル癖を含めて、素行調査は唯一、有効な手段だと思いますが…)
元同僚は「彼らは出来ないのではなく、信用調査そのものを知らないし、教わったことがない」
というオトナの返答でした。正しくその通りです。
これまでのキャリアで信用調査を行っていない会社、職場環境に身を呈していたならば、
出来ないより知らない方が当然です。私は信用調査と全く性格の異なる行動調査の両方が
1人前以上に出来てこそ初めてオールマイティーな探偵だと信じて疑っておりません。
私はキャリア不足の行動調査の方を全力でこなしてスキルアップを目指し、必ずや
「オールマイティーで優秀な探偵」になることだけを日々考えて仕事に取り込んでいます。
それには学歴に関係のない「地頭力」をフルに発揮して、完全燃焼するのみです。
2016.4.14