最近と申しますか、お陰様で半年以上、問答無用で調査の依頼をいただき
有り難き幸せなのですが、青色吐息でより良い仕事を提供すべく取り組んで
おりますが、正直キツイです。調査の仕事がない地獄より天国の幸せ者なの
ですが…
先日、大阪市内から関西空港まで尾行しました。私1名での尾行でしたが、
タイミング良く最初の監視時間も短く、すぐに対象者はカップルで外出
したのですが、男性はスーツケースを転がしている。場所的に「関西空港」に
行くのか?と思いました。案の定、南海線を利用して関西空港へ。電車内で
カップルの正面隠し撮りが出来ていたのですが、欲を出して、関西空港に到着後、
正面の隠し撮影をしようと違う通路を先回り。約10秒、目を離した間にカップルの
姿がない。原因は、対象者から目を離した。欲を出した。結果として「失尾」した。
必死になって2階国内線、4階国際線、その他、3階レストランフロア、1階到着ロビー等、
足が棒になるほど飲食店や土産店を含めて方々探しましたが、再捕捉出来ず、頭に過った
のが「痛恨の極み」の言葉です。欲を出さずに、対象者を尾行していれば、あと1時間
程度で完璧な調査が出来たことを思うと悔しくてなりません。
失尾した時に何時も感じるのが「痛恨の極み」ですが、これは何年、何十年やっても
この出来事を繰り返してしまいます。その都度、「時間は戻らない」ことを痛感して
しまいます。1名で尾行する場合、欲を出す余裕はないことを再認識して、また機会が
あれば、教訓として生かしたいと思います。
当然、私は1名で尾行した場合、そして失尾した場合、正直にクライアントに報告して
おります。「探偵」と言えども、人間が行う仕事なので、時にはミスもあるでしょうが、
「痛恨の極み」を忘れることは出来ないのは、職業人としてのプライドもありますが、
何よりクライアントの信頼を損ねてしまうことへの恐怖心もある訳です。
今は「問答無用」と戦っていますが、目の前の調査を着実に素早くこなして、
何時でもウエルカム状態にしておかないと…
そういう方向性でやって来ていますが、幸いに「イイ波」が続いています。
私は仕事は早い方ですが、決して手抜きが出来ない性分です。
もっと頼りになる探偵を目指して、現状には決して満足せず、匿名探偵は
日々修行しています。
2015.11.16