最近というか以前から「何でも屋」、「○○工作」というビジネスがありますが、
「探偵」とは異ジャンルになります。探偵というビジネスでも「探偵業法」という
法整備が施行されて8年ほど経過しますが、ようやく「縛り」や「コンプライアンス」が
明確化されつつあります。時折、「金銭貸借」(金を貸した相手の行方が分からなくなった)
や「異性の所在」(元カノ、元カレ、片思いの異性、初恋の相手)について、ご相談をお受け
することもありますが、中でも「債権回収絡みの金銭貸借」(分かり易い例では、多額の売掛金が
あるが、相手先の会社が倒産して経営者が行方不明になったので探して欲しい)等、当事者の事情で
意図的に行方を晦ましているケースは、調査そのものが極めて困難で、現実的に探し出せる成功例は
希少です。「異性を探し出して欲しい」という場合も某かの事件に発展するリスクもあり、事前に
キチンとした契約書を交わしていても倫理的に考えて危険だと考えていますので、弊所では「元カノ、
元カレ、片思いの異性」はじめ「初恋の人」探しも原則、お断りしています。
何でもかんでも出来る。成功する。というビジネスではないのが「探偵」という職業であると同時に
「コンプライアンス」(法令遵守・社会的倫理)を真剣に考えれば、例え「初恋の人」を探し出す
こと自体にもリスクが生じるように思います。「債権回収」のため行方不明の相手を探し出すのは
多角的に調査を進めても通常は不可能ですので、誇大広告に騙されないように気をつけてください。
悩めるお客様の隙を狙って、不安を煽り、商売するのは、恥ずかしい限りだと私は思います。
2015.6.11